4speed

クイックの仕事が一段落したので、これを進めていきます。
さぼるとどんどん溜まるので。

とりあえず、メインシャフト関係から。
交換するクラッチギア外径、ケースレース内径を計測します。
交換する前の物と、あとの物とでサイズが違う事が多いですし、
レースも荒れているのでオーバーサイズのローラーに合わせて
ラッピングすることにします。



その次に反対側のメインシャフト外径と、カバーのレース内径を計測します。
写真はざっくりなイメージですが、このように1本1本ローラーベアリングが入ります。中古、新品の組み合わせ、製造メーカー、製造ロットでサイズが変わる場合があります。最終的にはどうしても現物合わせになると思います。



それから、メインシャフトとの各ギアの砲金ブッシュに対するクリアランスの確認です。
これも、すんなり入ればよいですが、入らない場合はブッシュをリーマー掛けします。ガタが多い場合には、ブッシュ製作や、シャフト交換等になります。



全部入るとこんな感じです。



よく、クロスギアを入れ替えるのになんで工賃が高いのですか?
というご質問を頂いたのですが、こういう構造ですのでオーバーホールしながら組まないと、調子の良い物にならないからです。
まだ一部の紹介ですが、ただふたを開けて部品を入れ替えるだけではないというのをご理解頂ければと思います。


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